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君の美術館メンバーによる、仮想週間雑誌ブログ

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連載小説「タイトル未定」第1回

おはようございます。
今週から"俺図書"も新シフトということで、
気分一新、行き当たりばったりな連載小説でも書いていこうと思います。
それではよろしくお願いします。

/////////////////////////////////////////////

■1■

人間は現実の中で生きている。当然のことである。
いくら夢の中で生涯を終えたくても、それは土台無理な話だ。
現実逃避をしても、行き着く先は現実である。
不思議なお薬に頼って夢の世界を彷徨っても、
客観的には狂っているという現実があるだけだ。

澤井洋平は3階の窓から校庭を見下ろしている。
窓際の席が好きだった。
だが、こうして校庭を見下ろすのも、これで3年目を迎える。
見飽きた人工芝の色をいっそのこと真っ赤に塗り替えてもらえないものかと考えながら、
彼は溜息を吐いた。
身長173cm、体重63kg、中肉中背。
身だしなみは年なりに気にするが、容姿は並み。
成績も平凡、部活もせず、のめり込んでいる趣味と言う趣味もない。
同年代の持ち得る知識は広く浅く認知し、誰とでもある程度話を合わせられるが、
「ある程度」止まりだ。
同好の士というか、そんな強い結び付きを持った仲間だとか親友だとかもいない。
到って普通の男子高校生。
かえって普通過ぎて、「普通の模範」とでも言うのだろうか、
褒めているのか貶しているのかわからないが、
とにもかくにも特筆すべきところのない青年である。
そんな青年の高校生活も3年目、今までの2年は幸か不幸か何事もなく過ぎ去った。

だが、それは彼個人の話だ。

――2年前の11月15日。彼は級友を2人同時に亡くしている。
級友と言っても、彼と特別親しかったわけではないが、
「男子生徒と女子生徒の無理心中事件」として、当時は随分騒がれた。
今となっては、当時のことを蒸し返す生徒も教師もいない。
さすがに忘れた者はいないだろうが、一つの解決を迎えた事件である。
取り立てて騒ぐ必要性をもはや誰も感じていないのだろう。

ところが、ここにその事件のことを1年と5ヶ月経った今も
忘れられずにいる青年が、校庭を見下ろして溜息を吐いている。
3年1学期の授業開始日、今までの2年間を思い出し、
その事件に行き着いたところで吐かれた溜息なのか、
動きのない表情の中にどことなく憂鬱の影があった。

| 金:黒岩サトシ | 08:18 | comments:2 | trackbacks(-) | TOP↑

COMMENT

まだ冒頭しか読んでません(というか無い)が色々期待したりしなかったりで読ませていただきますね

| 零音 | 2010/12/03 10:58 | URL | ≫ EDIT

日記っていうとリアルタイムで
出来事を書かなきゃいけないんで大変ですが、
これならいつでも書けるので・・・・・・。
という理由なので、クオリティーの方は
保証致しかねますwwwww

| 黒岩 | 2010/12/03 14:06 | URL | ≫ EDIT













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